過去の公演

2014年

2014年12月20日(土)12時〜  17時〜

2014年12月21日(日)14時半〜 

瀑組別プロジェクト・ピンクとブルー、Nyan SELECT2014参加

ここではないどこか 「ラーへゆく」

『天空の星堕つる日(とき)』の公演会場・シアターカフェNyanにて毎年行われているイベントに、劇社瀑組選抜ユニット(!?)「ピンクとブルー」が参加しました。

2014年11月28日〜30日

「11月の熱砂」

2014年11月28日(金)19:00
       29日(土)14:00  18:30
       30日(日)11:00  15:00
シアターセブン(阪急十三)
〒532-0024 大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ5階
「淀川文化創造館Theater Seven(シアターセブン)」
TEL/FAX:06-4862-7733

 

○出演

 音登夢「女神伝説」

 埴生美伽子「歌ものがたり」

 (伴奏・江﨑昭子)

○構成・演出

 瀑 一人

○演奏予定曲目
 タンゴメドレー
 アコーディオン弾き
 てぃんさぐぬ花
 横須賀ストーリー

 プレイバックPart2
 曼珠沙華
 身も心も
 壁のうた
 カチューシャの唄
 黒い鷲
 見上げてごらん夜の星を
 タイムトゥセイ グッバイ
 他

○前売/当日共 3000円
○日時指定•要予約
 会場の座席数(60席) が限られておりますので、
 出来るだけ日時指定のご予約をおすすめします。
 29日(土)18:30 終演後 出演者との交流会有り

『火のように 水のように そして風のように』
ショッピングで賑わう休日、大都会のターミナルでヘイトスピーチの一団と出会した。
いつの頃からか、ひとを平気で悪し様に罵り、言葉の暴力で弱者を打ちのめす。
学校でも職場でも、この種の死に至らしめるようないじめが、連鎖的に発生している。
世の中がますます息苦しく、世界がトゲトゲとした気配に包まれてきた。
肌の色、思想、宗教、民族、国家、貧富、身分、職業、性差、─────
ありとあらゆるものから自由であり、あらゆるものを超えるもの、
人々が同じ地平でそれぞれを認め合い、喜びを分ち合えるもの、
怒りや哀しみを浄化し昇華し得るもの、
音楽・演劇は、元来人間と共にあり、奥深い原初的根源的なエネルギーを秘め持っている。
火のように、水のように、そして風のように。
そんな魂を揺り動かす音楽・演劇の魅力を、今回一端なりともお伝え出来ればと、切に願って居ります。
            
瀑  一人(劇社瀑組主宰)

2014年7月3日 (木) 〜 6日 (日)

「天空の星堕つる日(とき)」


演出:瀑 一人

作:瀬村 絹

 

<物語>
どこかの北国の果て。荒涼とした風景に、日夜轟音が響く。石切り場で切り出した石を積み上げては落とす、「石落とし」を中心産業とするこの小さな村のはずれに、遠くぽつんと建つ一軒家。住人である一家は、代々石切り場を監督してきた。一家の次女カイサは、5年前から、星が空から堕ちてくる妄想に憑りつかれ、星を受け止めるための網を毎日編み続けている。夢ではかつての恋人カイと会えるが、彼はどこにいるのか分からない。母親のオーサはカイサの世話に疲れ、2年前町からやって来たギッタを世話係として雇った。自身は、日々石切り場の帳簿をつけるのに熱中している。一方、若くして家を出た長女リーセンは、町で夫トルケルと生活していた。子どもが出来たのをきっかけに、トルケルは石切り場の作業監督として働くことに決め、二人は実家に戻ってくる。妹に去来する狂気に当惑するリーセンはまた、町での生活に疲れ虚無感に沈む夫と、心が通じ合わずにいた。それぞれの思いが交錯する中、石はますます頻度を増して落ち続ける―。

 

<出演>
紗季/カイサ、埴生美伽子/オーサ、有希/リーセン、後藤陽子/ギッタ、唯野朴訥/トルケル (Wキャスト)、瀑 一人/トルケル (Wキャスト)

ヴァイオリン:西尾幸祐

<Staff>
照明:池田哲朗      音響:Alain  Nouveau
映像宣美:森山雅夫   舞台監督:佐野泰広 (CQ)

<タイムテーブル>
7月3日(木) 19:00 (トルケル:瀑 一人)
7月4日(金) 15:00 (トルケル:瀑 一人)/ 19:00 (トルケル:唯野朴訥)  
7月5日(土) 13:00 (トルケル:瀑 一人)/ 17:00 (トルケル:唯野朴訥)
7月6日(日) 13:00 (トルケル:唯野朴訥)/ 17:00 (トルケル:瀑 一人)

 

<料金>
前売 一般3.000円 学生2.500円
当日 一般3.500円 学生3.000円 (日時指定・要予約)
※会場の座席数が非常に限られておりますので、出来るだけ日時指定の予約をお願いします。


<会場>
シアターカフェ Nyan
大阪市西区北堀江2丁目8番19号
TEL:06-6541-1282
最寄り駅:
【地下鉄四ツ橋線】
四ツ橋駅4番出口より西へ徒歩5分
【地下鉄長堀鶴見緑地線】
西大橋駅3番出口より南西へ徒歩30秒
西大橋駅3番出口より出て、西方向(心斎橋と反対側)へすすみ、ミニストップの角をまがって、左2筋目を右折してすぐです。

 

<Special Thanks>
江﨑昭子 伊東楠緒子 木村佐和子 大庭かおり 北野律子 佐賀衣久子 ふた藍 神戸芝居カーニバル実行委員会 中島淳 シアターセブン 第七藝術劇場 「週刊金曜日」北村肇

2014年2月23日

かぶきしばい

『サロメ祭り』

於:宝塚文化創造館

構成・演出:瀑 一人

出演:唯野朴訥、有希、後藤陽子、森山雅夫、紗季

 

(2013年10月の公演「夢のきれぎれ」の会場・宝塚文化創造館にて、一日限りの無料イベントを行いました。)

 

テーマは、「サロメ」。

オスカー・ワイルドの原作戯曲にとどまらず、自由な設定のもと、衣装・台詞・歌・踊りなど、何でもあり。各団員が思い思いに「サロメ」の世界を表現します。

 

映像も随所に使い、普段稽古場として利用している3F日舞教室を、別の空間に作り上げます。

 

男も女もサロメ尽くし。

美しく、禍々しく、おかしく、悲しく…。

濃密な時間をご期待ください!

 

2013年

20131018() 20()

―宝塚文化創造館稽古場支援事業―

劇社瀑組復活公演其之二

歌入りものがたり    夢のきれぎれ』地の果てより消えたオトコの手紙

劇社瀑組創作/或いは太宰治 駆け込み訴え/或いは泉鏡花 婦系図/或いは宮本研 櫻吹雪日本の心中/或いは中江俊夫 語彙集/或いは瀑一人 戯言より 

 

於:宝塚文化創造館(宝塚音楽学校旧校舎) 

構成・演出: 一人

出演:埴生美伽子、唯野朴訥、夕峰、有希、加藤有子、後藤陽子、森山雅夫、紗季

 

Staff

作曲・編曲・ピアノ演奏:江﨑昭子

照明:池田哲朗         舞台監督:塚本 (CQ)

音響:あなみ  ふみ      楽曲制作:Alain  Nouveau

映像:森山雅夫     衣装:植松直美

写真宣美:BAKU/吉田英幸

 

<あらすじ>

20XX年のある日、将来を約束されていた大手広告会社のエリート社員が、突然姿を消した。彼を知るすべての人の前から、何一つ痕跡を残さずに消えた。しばらくは彼の噂話で持ち切りだったが、彼のことなど誰もが、もうすっかり忘れ去ってしまった数年後。一通の薄汚れた封書がある場所へと届いた。『地の果てより 夢のきれぎれ』という意味ありげなタイトルの書き出しではじまる手紙。差出人は、彼その人であった。そこには、いくつかの物語の断片が何の脈絡もなく書き込まれていたと云う。彼が何の為に、誰宛に、この手紙をしたためたのか?―――――――。ただ、この手紙の封を切った瞬間、最果ての砂漠の匂ひが、辺り一面に漂ったと言う。

 

******************************

 

わたしはいま、おのれの正体が見たくて見たくてしょうがない。

おのれという存在の奥底に如何なるものが潜んでいるのか、

引っぱりだして正面からそれを見据えてみたい。

最初から何もない空っぽの抜殻なのか、

思いもよらぬ魑魅魍魎が棲みついているのか、

はたまた純粋無垢なものが少しでも存在するのか。

それを見てみたいと思う。

ひと月前、人づてに28年間会っていない演劇の師、

                          そのひとの死を、知った。

この舞台を戦争や圧政、大災害で生命を奪われたあらゆる人たちに捧げる、

そして現在生きている我々、これから生まれくる人たちへの、

                   人間賛歌の熱い思いを込めて―――。

 

瀑 一人

(公演パンフレットより)

2012年

20121116日(金)~18日(日)

帰って来た劇社瀑組復活公演

瀑組版 櫻の森の満開の下

原作:坂口安吾

作・演出: 一人

出演:埴生美伽子、飯尾智津子、川端 彰、北野律子、有希、夕峰、小林紗季、佐賀衣久子、賀來正博、瀑 一人

於:AIHALL(伊丹市立演劇ホール)

 

<あらすじ>

此処に、死を直前にした齢九十二の認知症の老女がいる。戦前は軍国少女で、悩める婚約者を戦場へと送り出している。戦争に敗れ、昭和の世から平成の時代へと七十年近くの歳月が流れ、そしてあの三・一一を目の当たりにする。彼女の中を、走馬灯のようにみづからの来し方がめくるめく。彼女の人生は苦渋と悔恨の日々であったのか?それとも幸せな充実したそれであったのか?何人にも解らない。そんな死にゆく老女が夢うつつに見た最後のケシキ、「櫻の森の満開の下」にまつわる、ひとりのオトコとひとりのおんなの、恐ろしくも美しい、そして悲しい恋(?)ものがたり―――― いまその幕が開く。

 

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今までに 幾人のひとを 見送ってきたであろうか?

祖母や母、父、親友、身近にいた人たち そして名も知らぬ多くの人たち―――。

近頃 時々そんなことを思う。

穏やかな死 静かな死の 底の底には

それとはまったく逆の 激しく 凄まじいものが 潜んでいるのではないだろうか?

どんなひとでも こころの奥底には

触れれば 燃え果ててしまうような そんな熱い炎が 渦巻いているのでは―――

今回の『櫻の森の満開の下』では

このイメージをふくらませて ”死にゆく老女”という存在を 登場させました。

死 を考えることは とりもなおさず 生 を考えることに 他ならぬからです。

与えられたこのかけがいのない 生 を精一杯生きたいと 思うからです。

                             

瀑 一人

(公演パンフレットより)